施工不備・事故事例

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施工不備・事故事例について

ガス給湯器やビルトインコンロといったガス機器の設置工事業界全体の成長のため、
またご家庭の安全なガス消費生活を守るため、
JGNは、委託を受けて不具合の原因調査や改修業務を請け負っております。

その一部とよくある不具合事例をご紹介いたします。
経済産業省のホームページでガス事故速報は公開されております。
しかし、経済産業省へ届出がある事故はごく一部で、
実際には露見していない事故や、事故発生前に発見され改善された事例なども無数にございます。

当ホームページでご紹介する事例もほんの一部ですが、施工の不備による据え付け後のトラブルを無くす為、
JGNでは過去の不具合事例の蓄積と現場へのフィードバック(再発防止策)を繰り返し行います。

またJGN加盟店は、標準作業要領の施工手順と仕様に基づき施工することを義務付けられています。
手順、仕様を遵守することにより、品質が均一化されたサービスをお客様にご提供いたします。

万が一発生した事故・不具合についても、加盟店間で共有し、再発防止に努めています。
加盟店の施工員は現地で判断に迷う場合自己判断をせずJGN技術相談窓口で確認してから施工を行うため、
未然に知識不足による施工ミスを避けることができます。

ガス漏れ|施工不備・事故事例

ガス機器の設置業務の中で最もあってはならない事項です。
原因としては可とう管(ガス栓と器具の間の接続具)の再使用や未締め、
シール剤未塗布パッキンの未挿入、二重挿入、未検査などが挙げられますが、
これらは知識不足が起因する場合がほとんどです。
可とう管の再使用は禁止となっておりますが、
コストを抑える為や無資格施工員による手抜き工事などで交換されないケースがあります。

JGN基準—————————————————————————————————

未締め防止のI(アイ)マーク及び漏えい検査写真の提出の義務化をしております。

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水漏れ|施工不備・事故事例

最も多い不具合事例が水漏れです。
集合住宅や屋内設置機器の場合、下階まで被害が及ぶ場合もあります。
原因としては器具の接続部だけの結び換えによる交換工事(保温材を撤去しない為漏水確認ができない)、
パッキン未挿入、未締め、使用部材の選定ミス、配管の腐食状態未確認、施工後の漏水未確認などが挙げられますが、
これらは知識不足と手抜き工事に起因する場合がほとんどです。

水漏れ

JGN基準—————————————————————————————————

保温材を全て撤去し配管の腐食状況を把握したうえでの着工。
※配管が長く全て撤去することが困難な場合は規定範囲までの撤去となります。
 試運転完了後に漏水確認を終えてから保温材を巻きます。

※配管を接続し通水した直後に保温材を巻いてしまう手順をJGNでは禁止しております。

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通信線断線|施工不備・事故事例

機器の不具合で多いのが通信線の断線や接触不良によるものです。
既存の通信線の機器との接続部を再使用する事業者が多いため設置直後やしばらくしてから、
操作パネルが点いたり、消えたりする場合や、一部機能が使えない等の不調が出る場合があります。
原因は経年劣化した通信線を機器交換の際に脱着し、屈曲させることによる断線、緑青による断線、
緑青による接触不良などが挙げられますが、
基本的には既存の状況を確認せずにそのまま再使用している事業者が多い為起こる不具合です。
また、圧着箇所の適正な処理が行われていないため時間がたって腐食し断線する場合もあります(下記事例参照)。

断線

JGN基準————————————————————————————————

通信線の圧着端子は状態に拘らず必ず交換。
その際に被覆の亀裂なども同時に確認。

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美観への配慮を怠った施工|施工不備・事故事例

住宅設備は機能を満たしているのはもちろんですが、
建物に据え付けされている設備ですので美観にも気を使った施工が必要です。
しかしながら、事業者によっては「使えれば見栄えなんて関係ない」という意識で施工を行っている場合があります。
美観が悪いという理由で再施工となった事例を下記にご紹介いたします。

■ 据え置き型給湯暖房熱源機から風呂給湯器への交換工事の事例

事業者より、「据え付けた給湯器の配管が見栄えが悪いとお客様からクレームになっているので対応して欲しい」
との依頼があり手直しした事例です。

美観を損なった施工

事業者による取替え前の既存機器が据え置き型のガス給湯器であったため、
新規機器(壁掛型ガス給湯器)と配管のレイアウトが異なります。
最初の施工では既存の配管の機器接続口から配管を延長している為、配管レイアウトが歪(いびつ)です。
また不要配管の撤去をしていない為、美観を損なっています。

JGN基準————————————————————————————————

配管はただ継っていれば良いのではない。
美観を損なわない施工を心掛けること。

配管は直線部と曲線部のメリハリをつけ、垂直水平を心掛けること。

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排水管詰まり|施工不備・事故事例

配管詰まり

潜熱回収型給湯器(エコジョーズ)のドレン配管を排水管に差し込んだ為、
排水管がつまり汚水が溢れるという事故が発生しました。

これは施工者が良かれと思い排水管に接続した結果招いた事故で、
知識不足がお客様に迷惑をかけてしまうことにつながった事例です。

本来排水管に接続するのであれば、差し込むのではなくサドル取り出しをしたうえ
臭気対策のトラップを設け、
更には機器からのドレン配管を縁切りしておかなくてはなりません。

本件ではそれらが全て行われておりませんでした。

その他|施工不備・事故事例

 

■ 追い焚きをかけるとリモコンにエラーコードが出る

依頼を受けてお客様宅に訪問したところ、 隣接設置型風呂給湯器の連結管と機器をつなぐブーツが潰れていて追い焚き口を塞いでいました。

確認不足と試運転を怠った結果が今回の事故につながったと推測されます。

■ リモコンのカバーに隙間がある

リモコンの正面カバーを取り外す際にツメが割れて、所定の位置に収まらなくなったことが原因でした。

据え付けたときに確認しなかった事も原因です。

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